こんにちは。Project GOです。
独学でプログラミングを学びつつ、子供たちや若者向けにプログラミングを教えています。
今回は、ArduinoでLEDを点滅させる(通称:Lチカ)には、どうしたらいいの?という疑問を持つプログラミング初心者向けの記事です。
この記事では、日頃Arduinoでプログラミングを教えている経験を元に、ArduinoでLEDの点滅制御をおこなう方法を分かりやすく解説していきます。
この記事の手順通りに実行していけば、Arduinoを使ってLEDを自在に操ることができるようになります。
また、Arduinoによるプログラミングの基礎であるLEDの点滅制御を理解することで、次のステップアップへ向けた基礎を学ぶことが出来ます。
目次
手順1 ArduinoでLEDを点灯させるための回路を作る
必要な部品を用意する
必要なものは以下の通りです。
・Arduino本体
・LED
・保護抵抗(値は適当に。100Ωから1kΩの間くらいならOKです)
・ブレッドボード(部品を刺して回路を作るための土台)
・USBケーブル(Aタイプ ー Bタイプのもの)
・ジャンパー線(数本)

まだ持ってない!って人はこういうセット品が手軽でおすすめです。
Arduinoはオープンソースのマイコンなので、いろんなメーカーから互換品が安く出ています。ぶっちゃけこんなのでも普通に動くので、お金を節約したい人は互換品でOK.この記事では一番スタンダードなArduino UNOを使用して紹介していきます。
LEDを繋ぐピン番号を決める
部品を用意したら、LEDをArduinoの何番ピンに接続するかを決めましょう。適当に選んでOKです。ここでは10番を使うことにします。

それぞれの部品を使って回路を作る
ピンを決めたら配線します。電気の配線は、「回路」という言葉の通り、”スタート地点からゴール地点までが一つの輪になるように、電気の通り道をつくる”という考え方で行きます。最終的にはスタート地点に戻す、が基本です。

上の図のように、Arduino UNOからスタートした配線が輪っかを描いて再びArduino UNOに戻ってくるようにします。
実際に配線すると、以下のようになります。(実物を写真で撮ると配線が分かりにくいので、イラストの回路図にしてあります)

配線はシンプルなのでそんなに迷うことはないと思いますが、LEDの向きには注意が必要です。LEDには極性があり、正しい向きに接続しないと発光しません。

図の通り、長い方の足から電流が入って短いほうの足から抜けていく、と覚えておけばOKです。
配線が出来たら、USBケーブルでパソコンと接続しておきましょう。
手順2 プログラミングする
配線ができたら、LEDを点滅させるためのプログラムを作成します。
Arduinoのプログラミング言語はC言語をベースに設計されており、基本的な関数や文法はC言語そのものです。初心者が学ぶにはとっつきやすい言語だと思います。
//LEDを点滅させるプログラム
void setup(){
pinMode(10,OUTPUT); //自分で選択したArduinoのピン番号を入力する
}
void loop(){
digitalWrite(10,HIGH); //HIGHで点灯
delay(300); //点滅の速さを決める値 300ミリ秒=0.3秒
digitalWrite(10,LOW); //LOWで消灯
delay(300);
}
作成したプログラムは検証ボタンでエラーチェックをした後、Arduinoに書き込んでください。
手順3 動作を確認する
無事に書き込みが出来れば、Arduinoに接続したLEDが一定の間隔で点滅するはずです。

まとめ Lチカ達成!さてここから・・
おめでとうございます。ここまで進めてきたあなたは立派なArduinoシステム開発の第一歩を踏み出しました。
ここまでの内容を確認する意味で、
・Arduinoの違うピンにLEDを接続して同じことができるか?(例えば5番ピン)
・点滅の速度を変化させられるか?
・LEDの数を増やしたい場合どうすればいいか?
などを考えてみるといいと思います。
次のステップに進みたい方は以下の記事を読んでください。

Arduino関連の記事は以下にまとめてあります。

筆者が勉強していて参考になった本